先日伊豆高原にある「きらの里」の温泉旅館へ家族で宿泊しました。
最高級ではないですが、高級旅館にあたるこちらの旅館の体験レビューを紹介します。
小さい子供が居る方は、高級宿や温泉に行きたいけど子供を連れていくことをためらう方が多いのではないでしょうか?
こちらの温泉旅館は子供でも楽しめる要素もあり家族で有意義な時間を過ごせる温泉施設です。
温泉旅館「きらの里」の旅行サイトにはない情報、お部屋、食事、温泉などを詳しく解説
それではどうぞ!
伊豆高原 きらの里とは
きらの里は正式名称、杜の湯きらの里。
2005年の夏にオープンした伊豆高原にあるハイグレード旅館です。
約6600坪の広大な敷地に里山をコンセプトとして各部屋が山の途中に並んでいます。
山の中に宿泊用の離れが並び、昔の日本の懐かしい風景に出会えます。
きらの里は共立リゾートが経営する温泉旅館です。
共立リゾートは他にラビスタ系のホテルを経営していることで有名です。
- お部屋の種類は8種類(68室で266名が収容可能)
- 大浴場が8つ
- 貸し切り風呂が3つ
お風呂がとても充実している温泉旅館でもあります。
広大な敷地のため多くの人が宿泊していることを感じません。
ただ、夕食は2部制に分けなければならいないほど大規模旅館施設です。
伊豆高原 きらの里へのアクセス方法
何より嬉しいのがこちらの旅館、伊豆高原駅から徒歩10分の駅近です。
駅から近い高級温泉旅館はあまりなく、今回この旅館を選んだポイントの一つでもあります。
伊豆高原駅から徒歩で行くことも可能ですが、少し山の上にあるので往路に徒歩はあまりおススメできません。
復路は下りなので私達は徒歩で駅まで行きました。
住所
〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1326-5
電車では?
伊豆高原駅の南口に送迎バスが常時待機しています。
送迎バスの予約は必要ありません。送迎バスでは約7分
始発14:30/15:00/15:30/16:00/16:30/17:00/17:30最終
帰宅時も駅まで送迎をして頂けます。
チェックアウトが遅くなるとバスが間に合いませんので注意してください。
※私達が宿泊した時は土曜日ということもあり、11:30のバスもありました。
始発9:15/9:45/10:15/10:45/11:15最終
車では?
都内から約2時間30分から~約3時間ほどかかります。
国道135号線を下田方面へ
↓
「中大見口」の信号がある交差点を右折(左手にセブンイレブン、右手にマックスバリューが目印)
↓
300m程進むと右手にきらの里の黒い看板があるので右折する。
↓
直進すると正面にきらの里の入り口。
駐車場は無料で利用可能です。
伊豆高原 きらの里 チェックイン
シャトルバスを降りるとフロントにあたる「帳場」に案内されます。
私達が乗ったシャトルバスは何組も乗っていたので、チェックインは15分以上待たされてしまいました。
「帳場」でチェックインの手続きをを行います。
清算はチェックアウト時です。
チェックインを終え、作務衣をピックアップ。外出用のガウンも貸し出しされています。
もちろん子供用の作務衣も用意されています。
チェックイン時で残念だったことは、
「荷物をお部屋まで運びますか?」
とのお声掛けが無かったこと。
里山内に各宿泊の家屋が並んでいるので、山の上に宿泊予定の方は荷物を運ぶのが少し大変です。
ベビーカーを押している家族もおり、山の上り下りは苦労している様子でした。
6600坪の敷地をぐるっと散策しましたが、ゆっくりと回って15分程度になります。
朝の散歩はとても気持ちが良いです。
伊豆高原 きらの里 お部屋~八幡野~
お部屋の種類は離れ3種、本館となる棟の1種の計4種類。
私達が宿泊した部屋は「旅籠の八幡野」です。
八幡野の紹介
こちらは離れではなく3階建ての比較的大きな棟になります。
私達が宿泊したときはこの八幡野は、ほぼ子連れ家族でした。
隣は大家族で騒音を心配していましたが、日本家屋風で壁が薄いと思いきや、全く騒音が聞こえずストレスになることはありませんでした。
ただ、ゆっくりのんびり宿泊したい方は離れの建物に宿泊するのをおススメします。
離れの宿泊料金は少々高め。
八幡野は3階建ての棟です。エレベーターも勿論あります。
八幡野の1Fには陶芸工房もあり、ろくろの体験などもできます。
フロントの「帳場」からすぐ移動ができるので、足腰の悪いご年配の方や家族連れにもおススメの部屋の棟です。
入室した様子がこちら。
こちらの部屋は6畳の居間と6畳のベッドルームの12畳の部屋です。
約35㎡。大人2人と子供1人なので十分な広さです。
窓の外には里山の風景が見えます。
ベッドはマットレスにシングルベッドが二つ。
3人目の布団は各自で敷かなければなりません。
お布団を敷いて頂くサービスはありません。
部屋には籠が。タオルセットと足袋が常備されています。
部屋は清潔に保たれていますが、至る所が傷だらけでした。
「懐かしい宿場」としたコンセプトのこの棟ですが、そのようには正直感じませんでした。
この傷が味わいがあると捉えることもできますが、もう少し傷を綺麗にすることは出来るのでは?
部屋の各所に見られる傷はかなりのマイナスポイントでした。
この傷だらけの部屋をみると高級温泉旅館とは言い難くなってきます。
オープンしてから17年も経っているので仕方がない部分ではありますが少しがっかりしました。
他にどんな部屋がある?
他の3種のお部屋の紹介をします。
- 定員2~5名: 8畳(居間)+6畳(ツイン又はトリプルベッド)
- 里山の高台にあり、お部屋のテラスから里山が見える部屋
- マッサージチェアー1台が常備。
- 「別邸 山の音」へは、帳場の近くにある足湯横の石階段(男坂/40段)を利用する、もしくは「旅籠 八幡野」の建物にあるエレベーターを利用して、連絡通路からの移動も可能。
- 定員2~4名 7.5畳(居間)+6畳(ツインベッド)※仕切りあり
- 源泉掛け流し露店風呂付部屋
- 帳場や大浴場、お食事処から距離はあるが、きらの里の自然を感じながらお部屋まで行くのができる。足腰が悪い方やベビーカーでは行くのが大変なのでおススメしません。
- 4種のお部屋の中で一番高級
- 定員1~2名 約7.5畳(ダブルベッド1台)
- カップルやひとり旅に最適なワンルームにダブルベッドが1台あるお部屋です。この部屋からは相模湾を眺めることができる
- 宿泊料金は一番安い。
以前、山の音に宿泊したことがあるのですが、こちらのお部屋は虫がかなり多いです。
殺虫剤も用意されていますが、虫が苦手な方はおススメできません。
ただ、お隣も居ないのでゆったりとした時間を過ごせることが可能です。
野生動物のリスも訪れてきたり、自然を満喫できます。
伊豆高原 きらの里 温泉
家族風呂
家族風呂は予約制ではなく、先着順です。
私達が宿泊した時は満室だったため、家族風呂は常に利用中であり、中々入ることができませんでした。
朝食時か夕食時の時がねらい目です。
家族風呂は全部で3つあります。
- 石匠
- 竹仙
- 岩座
オススメは竹仙と岩座です。外の里山景色が多少見え、明るい空間です。
石匠は少し暗く景色もあまり見えないので少しジメッとした印象です。
家族風呂には洗い場はありません。
タオルもありませんので、部屋もしくは「帳場」からタオルを持参していきます。
露天風呂&大浴場
露天風呂と大浴場は敷地内の水車の傍にあります。
綺麗に保たれていますが施設や設備が若干古いです。
8種類のお風呂があり様々な温泉を楽しむことができます。
ただし、お風呂のお湯の温度は屋内の大浴場以外、温めです。
特に露天風呂は温度が低く中々温まることができませんでした。
ここも残念なポイントの一つです。
お風呂上りは無料でヤクルトのサービスがあります。
朝にはこの冷蔵庫に牛乳とコーヒー牛乳のサービスもありました。
この温泉の建物内にはランドリーサービスもあり、長期滞在の方には嬉しいサービスです。
伊豆高原 きらの里 食事
夕食は
- 17:30~
- 20:00~
の2部制です。
私達はチェックインを15:30~にした時点で17:30~の1部はすでに満席。
そのため、20:00~の2部で食事をしました。子連れでは少し遅すぎる時間です。
夕食の予約は宿泊前に事前に申し込んでおくことをおススメします。
朝食は時間制ではないので9:30~までにとれば大丈夫です。
夕食
温泉の高い宿泊料金の内訳は7割は食事といわれています。
きらの里の一番満足できたポイントは夕食でした。
(お部屋、お風呂は上述のとおり、残念ポイントが多かったです。)
食事のプランは二つあります。
- 海鮮しゃぶしゃぶ
- 溶岩焼き
お魚か?肉か?の選択です。
私達は海鮮しゃぶしゃぶを選択。
- 白魚玉〆 百合根 若草餡 桜花
- 春野菜ジュレがけ つぶ貝 貝柱 うるい
- 蕨 辛子味噌 花穂
- 蓮豆腐 黒豆 山葵 胡麻ダレ
お吸い物は蛤のすまし汁でした。
新鮮すぎるお刺身。乾いたパサパサした感じは一切ありませんでした。
- 伊東港産栄螺のお造り
- 天城山葵 芽物一式
メインの海鮮しゃぶしゃぶが美味しく、今回の夕食の一番満足できたメニューでした。
とても新鮮なお魚で、金目鯛は勿論のこと、タコとイカもぷりぷりで大満足。
- 金目鯛
- 寒鰤
- 槍烏賊
- 活け蛸
- 麩海苔
- フリルレタス
- 笹葱
- 岡ひじき
- 韮
- 山茶茸
- 葛切り
和牛の陶板焼きは宿泊のオプションなので、宿泊プランには含まれません。
肉の旨味がたっぷりとありそこまで脂っこくなくこちらも最高の味。
現地で追加注文すると¥3,300になります。
これは小鉢のビーフシチュー。
- ビーフシチュー
- 金目鯛のフライと
- 鮟肝ポン酢ジュレ掛けスプラウト
- 蕪東寺蒸し 鰻 汲湯葉
私はわかりやすいビーフシチューを選択しました。
お肉も柔らかく、味も濃厚で高級洋食屋さんの味です。
海鮮しゃぶしゃぶでの雑炊が出汁が効いて本当に本当に絶品でした。
その他スイーツも勿論ありました。(写真を撮り忘れました・・・)
- パンナコッタ
- 苺
- ホイップクリーム
- 黒蜜
- グレープフルーツゼリー
夕食~子供メニュー~
この温泉旅館、子供でも1泊1万円弱の子供料金が必要です。
ということで、子供用の夕食がとても豪華。
子供にとっては夢のようなメニューでした。
焼肉丼、エビフライ、ポテト、ハンバーグ、コーンスープ、デザート。
味見もしましたが、もとても美味しくしっかりと温かいのが嬉しところです。
朝食
朝食は和食と洋食から選択可能です。
私達は従業員さんもおススメしてくれた和食を選択。
ただし、子供は洋食を選択すればよかったと後悔しています。2歳の子供は全然食べずでした。
洋食は、パン、オムレツ(スクランブルや目玉焼きも選択可能)、スープ、デザートなど子供に嬉しいメニューです。
- サラダ、お刺身、豆腐の茶わん蒸し、杏仁豆腐(写真の左上)
- はんぺんと鯖。ほうれん草のお浸し、かまぼこ、卵焼き、しらすと大根おろし、なめたけ(写真の真ん中)
- 写真の下は、ひじき、ご飯、お漬物、お味噌汁(写真の下)
これとは別に納豆と塩辛がお替り自由で頂くことが可能です。
朝ごはんで満足できた点は、お米がとにかく美味しことです。
こちらの旅館では山形県産の「つや姫」を提供してくれます。
常に炊き立てふんわりとした温かいお米が本当に美味いです。
伊豆高原 きらの里 その他のサービス
こちらの温泉施設は食事、お風呂以外の楽しみが何点かあります。
おでんのサービス
17:00~の夕食がとれない人達のための軽食を提供してくれます。
軽食は静岡おでんです。
以前訪れたときはこのようなサービスがありませんでした。
おそらく20時からの夕食が遅すぎるというクレームからでしょうか?とても有り難いサービスでした。
場所は八幡野のすぐそばの屋台風の建物で提供されます。
こちらのおでん、最高に美味しかったです。
いりこ出汁をたくさんかけてある、ソーセージ、大根、はんぺんの3種が出来たてで頂けます。
建物の中では従業員2人がキッチンでおでんをつくり、提供してくれます。
残念ながらお替りはできません。飲み物のビールは部屋につけて頂くことが可能です。
夜鳴きそばのサービス
夕食後には夜泣きそばのサービスがあります。
こちらは先程のおでんが提供された同じ場所で提供されます。
時間は私達が宿泊したときは22:00~からで子連れにとってはとても遅い時間でした。
夕食も20:00~だったので、夕食後の即ラーメンというタイミング。
こちらは17:00~の1部の夕食をとっている方むけのサービスだと思います。
宿泊している他のお客さんもとても楽しみにしているようで大繁盛していました。
味は昔ながらの中華そばの味です。
昭和の玩具体験
昭和の玩具が自由に使えるコーナがあります。
宿泊利用者で家族連れが多く見られ、こちらの玩具で遊ぶ子供もちらほら。
ちょっとした時間を潰すのに良いサービスです。
陶芸工房
八幡野の1階に
午前の部 9:00~13:00(最終受付 12:00)
午後の部 14:00~19:00(最終受付 18:00)
※定休日 :木曜日
- 電動ろくろ ¥3,300~
- 手びねり ¥3,300~
- 絵付け ¥1,620〜
以前宿泊した時に体験しましたが、陶芸作家さんがとても優しく丁寧に教えて頂きました。
私はろくろを体験しましたが、半分以上は手伝ってもらう形にはなりましたがとても良い思い出です。
現在もその時につくったお茶碗を使用しています。
まとめ
部屋は清潔感があるものの、経年劣化や傷が至るところにあり気持ち良い部屋とは言い難かったです。
旅館施設としては少し規模が大きく、会社が経営している旅館ということもあり、「こんなとこにも!?」という細やかなサービスはありませんでした。
ただ、食事はとても美味しくボリュームも大満足。
食事以外のサービスのおでんや夜鳴きそばの味もとても良く食事に関しては大満足でした。
お風呂に関しては少し温めなのも残念ポイント。
スタッフがとても多かったのでもう少しサービスを向上できるのでは?と思ってしまいます。
2歳の子供と大人2人で宿泊費は¥50,000弱。
コスパが良いかというと・・・・正直そこまではという感想です。
ただ、駅近で便利ということと子供も楽しめる要素もあるので小さい子連れの方にはおススメできます。
東京からもアクセスが2時間強で行くことが可能なので、子連れで気になった方、一度訪れてみてはいかがでしょうか?